梅湯でのひととき

2024年のゴールデンウィークが終わり、その余韻を感じながら、京都の隠れた名所である梅湯を訪れました。梅湯は五条大橋から高瀬川沿いに南へわずか2-3分というアクセスの良い場所に位置する銭湯で、地元民に愛されるスポットです。サウナやジェットバスなどの設備が整った、この銭湯、ドラマ「サ道」で見てから、いつか行こうと思っていました。

梅湯の伝統と現代の融合

梅湯の入口は木造の建物で、モダンな感触と伝統的な要素が見事に融合しています。入浴料はたったの490円で、足を踏み入れると、地元の商品や新鮮な野菜を販売する小売スペースが迎えてくれます。

男湯と女湯に分かれる入口を抜けると、京都ならではの籠を使ったロッカーシステムに触れることができます。

京都の銭湯はカゴに入れた荷物をロッカーに入れるのが京都銭湯のご作法です。入浴が終わるとロッカーからカゴ一式を取り出して広いところで扇風機などの風に当たりながらゆっくりと着替えができる仕組みです。

学生の多い京都では昔から銭湯が混むことが多くロッカーは次の人にササッと譲ることができる配慮からこのような仕組みになったのだとか。

多様なバスとサウナの楽しみ

浴室内には、深い青のタイルが敷かれた浴槽や、特異な形状の噴水が設置されたジェットバスが設置されており、リラクゼーションを深めます。薬湯の浴槽では、その日によって異なる芳香が楽しめます。この日はローズの香りが漂い、癒しの時間をさらに豊かにしていました。

また、サウナではジャズが流れる中で、湿度と温度のバランスが取れた心地よい空間で汗を流すことができます。

地域密着型の銭湯

梅湯は、京都の生活文化に根ざしたサービスを提供することで知られています。訪れるすべての客が快適に過ごせるよう、親切で温かい接客がなされています。また、訪問時には梅湯オリジナルのタオルなどのグッズを購入することができ、これがまた素晴らしい記念となります。

サウナと水風呂

梅湯のサウナは特におすすめのポイントで、その質の高さが訪れる人々を魅了します。壁一面のガラス張りからは、外の景色が見え、開放的な雰囲気の中でリラックスすることができます。水風呂は自然湧水を利用しており、その清涼感が心地よい寛ぎを提供します。このサウナと水風呂の組み合わせは、なんとも気持ちの良い時間を過ごすことができます。

京都の梅湯で過ごす特別なひととき

梅湯は単なる公衆浴場ではなく、海外からの観光客に対して地域に根ざした文化の体験場としても機能しています。

京都を訪れた際には、ぜひ梅湯で京都銭湯サウナを体験してみてください。

この記事を書いた人

野々村寛志

有限会社エイド 代表取締役。
2002年にエイドを設立。学生時代、版画を先攻していた事がきっかけで印刷の世界に入る。様々な印刷方法を学んだ事を現在デザインやディレクションに活かしています。