「イラスト制作」してるならモーションキャプチャー mocopi

先日弊社にもsonyから発売されたフルトラッキングのモーションキャプチャーmocopi(モコピ)が届きました。

弊社のようなイラスト制作をしている会社なら重宝すること間違いなしの製品です。

写真のようなセンサーを頭、両腕、腰、両足と6箇所に固定した状態でモーションデータをスマートフォンのmocopiアプリへ送信してキャラクターを動かすことが可能になります。

スマートフォンとセンサーのみでデータを入力することは可能なのですが、スマートフォンからPCへさらにデータを送信することでUnity上でCGにモーションをつけることも可能になります。

Unity上で作成したデータはライブでの配信に使用したり映像として録画したりして使用することが可能になります。

今回、Unity上でmocopiからのデータ受信とオリジナルデータにアニメーションをつけるまでの設定を備忘録として記していきたいと思います。

必要データをダウンロード

今回説明に利用した開発環境

MAC OS 10.15.6

Unityバージョン2021.3.15f1

iOS 16.2

  1. Unityをダウンロードします
  2. mocopiデベロッパーサイトから必要データをダウンロードする

Unityハブを起動する

Unityを開く
プロジェクトを作成します
プロジェクトは日本語の入らない場所に保存します
Unity Pluginをインポートします
Unity Editorのメニューバーで[Assets]>[Import Package]>[Custom Package…]を順にクリックします
mocopi-receiver-pluginを選択してインポートします
Import Unity Packageダイアログからインポートします

インポートが完了するとアセット内にMocopiReceiverフォルダが作成されます

アセット内の[MocopiReceiver]>[Samples]>[ReceiverSample]>[Scenes]のReceiverSampleをダブルクリックします
サンプルアプリが起動しました

mocopiスマートフォンアプリを操作し、各センサーのモーションデータのUDP送信を開始しセンサーの動きに合わせて、アバターが動くことを確認します。

  1. センサーを取り付けてスマートフォンアプリから通信の設定までを行います。
  2. PCにダウンロードしたBVHSenderの格納されているルートを下図のmotion date:BVHのコマンドに入力します。
  3. PCのIPアドレスをIPコマンドに入力します。
  4. Unityを再生してからBVHSenderのStartボタンを押してアバターが動くことを確認してください。

オリジナルアバターの設置
UnityのAssets内に制作したFBXデータをドラッグ&ドロップします
ドラッグ&ドロップしてきたFBXデータをクリックして
Inspectorウィンドウを開きRigタブ内のプルタブから
Animation Type:Humanoid
Avatar Definition:Create From This Model を選択してください
最後にConfigもしくはApplyボタンを押してください
ボーンマッピングで正しく表示されていない箇所を確認すると赤く表示されるので必要な正しい位置のボーン名を全て設定してください。
全てのエラーがなくなると緑色の表示に代わりますので、TポーズにしてからApplyボタンを押します
ボーンの設定をしたFBXデータをHierarchyウィンドウにドラッグ&ドロップします。Hierarchyにドラッグ&ドロップしたデータを選択しInspectorウィンドウのAdd Componentボタンをクリックします
ComponentにMocopi Avatarスクリプトを選択し、Avatarに自身のFBXファイルを選択します
Projectウィンドウ内Asset→Resources→Prefab→MocopiSimpleReceiver.prefabをドラッグ&ドロップします。
MocopiSimpleReceiver.prefabを選択した状態でInspectorウィンドウの+ボタンを押して
Abatar SettingのMocopi AbatarにFBXデータを、ポートには12351を入力します
必要のないデータを削除して設定は終了です。

この記事を書いた人

野々村寛志

有限会社エイド 代表取締役。
2002年にエイドを設立。学生時代、版画を先攻していた事がきっかけで印刷の世界に入る。様々な印刷方法を学んだ事を現在デザインやディレクションに活かしています。