未来のこと

昔2Dイラストしか扱っていなかった20年以上前。

「イラストを動かしたい」ってよく思っていたのですが、今やイラストレータ で制作したイラストに動きをつけることも随分簡単になりました。

「簡単に動かせる」とはいえ、それでもまだPCを使ってアニメーションしたり、音をつけたりと映像編集の延長線上にある作業の感が否めない状態です。いまや子供が簡単にiPadなりで描くことができるのにそれを動かすのはまだまだハードルが高い状態だと思っていました。

そんな中、よく聞いているPodcast番組「COTEN RADIO」で面白いアプリを紹介していました。

スプリンギン」というそのアプリは描いた絵に対して動きや音、重力など様々な設定を加えることでペンで描いた絵に対して簡単にアニメションを加えることが可能になります。

これらのことを応用や組み合わせをしてゲームを作ったり、絵本を作ったりと子供達は様々なイメージを形にすることができる仕組みを提供しているプラットフォームです。

技術が進化して様々なことを誰もができるようになるという未来はこういうことか?

最近、AIを用いて14秒の入力で90秒の音楽が作れるという「あべこべ」な話を聞きました。音楽と同じような「あべこべ」が例えば小説だったり、イラストだったり、映像だったりと必ずおきてくる(もうおきてる?)のだろう近い未来に自分はそれらを使って、たとえば「価値」という理由で使いものになる「もの」や「こと」を発見しイラストにし続けるような創造をしていかないといけないとしたならば「ずっとできるかな??」と思ったりしています。

記事上部及び上記画像はAI画像生成ツールの代表的サービスとして、非営利団体「OpenAI」が開発した『DALL-E-2』(読み方:ダリツー)。オープンソースとして無償公開された描画AIの『Stable Diffusion』(読み方:ステーブル ディフュージョン)。Discordを使い様々なパターンの生成に優れた『Midjourney』(読み方:ミッドジャーニー)などを用いて作成された画像です。

そんなことを思いながら絵を描いて楽しかったりそれをみて盛り上がったりするような感情から創作がなされるのであれば、イラストも出来上がったものをただただ製品として見るのでない価値があったりすのかな?なんて思ったりして、「それなら少しだけ想像ができそう。」と思ったりするのでした。

(本記事の画像は全て下記サイトのフリー素材により構成されています。)

この記事を書いた人

野々村寛志

有限会社エイド 代表取締役。
2002年にエイドを設立。学生時代、版画を先攻していた事がきっかけで印刷の世界に入る。様々な印刷方法を学んだ事を現在デザインやディレクションに活かしています。