イラストでVTuber作り

キャラクターを制作している弊社がVTuberを作るにはどのようにすれば良いか?この問いにAdobe Character Animatorが解決してくれるというので早速試してみた。

細かな動きは必要ない。とりあえず動かしてみたい!というクライアントさんにおすすめなのがAdobe Character Animatorを使ったトラッキングはオススメです。

  • Adobe Character AnimatorはAdobeCreativeCloudに搭載されているソフトです。
  • カメラで捉えた顔パーツの動きをトラッキングし2Dイラストを動かすソフトです。
  • 今持っているキャラクターを使うことができる。

試しに作ってみた動画

使ってみて

カメラとの連動具合

設定さえしてしまえば意外と簡単に動かすことができます。

より自然に動くようにするために微妙な設定をすることが必要になりそうです。

私はMACで設定しましたが全く問題なく動かすことができました。

あらかじめソフト内にはキャラクターがセットアップされていますのでその中から選択してすぐに試すことも可能です。

ソフトの中にあらかじめサンプルがあるのでここで研究するとどのようにできているかを理解できる。

作ってみて

一体なにに使うんだろうと思いつつ作ってみた感想としては、あれれ以外に使えるかも??です。

ユーチューブのVTuberとしてはもちろんですが、展示会なんかでキャラクターをつかってのコミュニケーションや、製品の使い方動画など一般企業での動画の内製に使えるのではないでしょうか?

イラストデータの設定方法

イラストを部品ごとにレイヤー分けをして部品に応じた名前をつけていきます。

各レイヤーごとに動きを作り設定をしていく必要があります。難しいことはないですがこの工程を丁寧にするかしないかで後々動きに差が出てくることになります。

「Head」フォルダー内

<フォルダ・レイヤー名><中身>
+Right Eyebrow右眉毛(フォルダ)
Worried悲しい眉毛
Angry怒ってる眉毛
Normal普段の眉毛
+Left Eyebrow左眉毛(フォルダ)
Worried悲しい眉毛
Angry怒ってる眉毛
Normal普段の眉毛
+Right Eye右目(フォルダ)
Right Blink閉じ目
+Right Pupil黒目・瞳
Right Eyeball白目
+Left Eye左目(フォルダ)
Left Blink閉じ目
+Left Pupil黒目・瞳
Left Eyeball白目
+Nose
Mouth口(フォルダ)
Neutral通常の口
Smile笑顔の口
Ah「あー」の口
D「いー」の口
Ee「えー」の口
F下唇噛んでるような口
L「れー」の口
M閉じて「んー」の口
Oh小さめ「おー」の口
RLより小さい「ろー」の口
SDより横に伸びた「いー」の口
UhLに似た「あー」の口
W-Oo(フォルダ)
1「うー」の口(小)
2「うー」の口(中)
3「うー」の口(大)

新規プロジェクトの読み込み

「ファイル」→「読み込み」で先程のイラストデータを指定します。

読み込んだパペットをドロップしてシーンを作成します。

基本姿勢をクリックして最終的なトラッキング位置を設定すれば顔の動きに合わせてアニメーションが動きます。

ここまで設定できればこの画像データを出力して映像にしたりOBSに吐き出して仮想カメラとして認識させてVTuberとしてリアルタイムでの配信などに使用することが可能となります。

この記事を書いた人

野々村寛志

有限会社エイド 代表取締役。
2002年にエイドを設立。学生時代、版画を先攻していた事がきっかけで印刷の世界に入る。様々な印刷方法を学んだ事を現在デザインやディレクションに活かしています。